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コスパとタイパと資本主義
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コスパとタイパと資本主義

古代ローマでは、自分の子ども以外に富を生み出す財産を持たない階層をプロレタリーと呼び、プロレタリアート(賃金労働者)の語源となった。自分の子どもさえ持たない私は、プロ・プロレタリアートとかになるのだろうか。 どうでもいい...
『熟達論』 〜「遊」に始まり「空」に到達する〜
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『熟達論』 〜「遊」に始まり「空」に到達する〜

宮本武蔵が剣術の奥義をまとめたとされる「五輪の書」。為末大さんの「死ぬまでに現代版『五輪の書』を書きたい」という願いが、編集者との出会いによって実現したそう。 自身の経験に加え、著者が出会った一流アスリート、さらにiPS...
『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』
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『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』

ロシアのウクライナ侵攻から半年が過ぎた。 ロシアとはどのような国か。書店には解説書コーナーができているが、確実なのは、やはり歴史に学ぶことだと思う。 1945年8月9日、ソ連は日ソ中立条約を一方的に破棄して、当時の日本領...
『マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー』
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『マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー』

「産業をつくる」には、どうしたらいいのだろう。この本を手にしたのは、そんな疑問を持った時だった。 マービン・バウワーは、タイトルの通り、世界的な戦略コンサルティング・ファーム、マッキンゼーをつくった男。ただし創業者ではな...
金融と通貨政策から見た日本近代史 『朝鮮銀行』
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金融と通貨政策から見た日本近代史 『朝鮮銀行』

この本、面白かった。副題に「ある円通貨圏の興亡」とある通り、明治42年に設立され、昭和20年、終戦とともに日本人の手から経営の離れた朝鮮銀行の経営を通じて、日清・日露戦争、満州事変、日中戦争、太平洋戦争まで、朝鮮半島と中...

『怠惰への賛歌』(2) 建築と新しい「コモンズ」

前回、バートランド・ラッセルのエッセイ集『怠惰への賛歌』に収録されている表題作「怠惰への賛歌」を読んで、今こそ読まれるべき作品だと思ったけれども、同じ本の第3部に収録されている「建築と社会問題」もまた、現代にこそ読まれる...
「Weの市民革命」 新たな時代のマーケティングの教科書
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「Weの市民革命」 新たな時代のマーケティングの教科書

『Weの市民革命』というタイトルから、リベラルによる市民革命、デモや政治参加を想起する人もいるかもしれない。たしかにその側面もあるのだが、むしろ、これからの市場動向に関心のあるマーケターや、新しい資本主義というワードにソ...