907 views偏愛書棚4 May, 2021「Weの市民革命」 新たな時代のマーケティングの教科書『Weの市民革命』というタイトルから、リベラルによる市民革命、デモや政治参加を想起する人もいるかもしれない。たしかにその側面もあるのだが、むしろ、これからの市場動向に関心のあるマーケターや、新しい資本主義というワードにソ...
822 views偏愛書棚14 April, 2021ブルネロ・クチネリが語る古代ローマの哲学と現代の経営イタリアの上流階級が集まるパーティで、いま一番「イケている」ブランドはブルネロクチネリだ。それは彼らの雇用に対する哲学によるものだ。 そう聞いて、この本を手に取った。 ブルネロクチネリは、著者のブルネロ・クチネリが197...
670 views偏愛書棚20 February, 2021「クリエイティブ入門」 複層化するコミュニティの中で自分らしく生きたいすべての人に面白い本は、息もつかず、あっという間に読んでしまう。ものすごく面白い本は、そんなわけにはいかない。ページをめくるたびに、言葉が身体に刺さる。その刃の重さに身じろぎして、体の化学反応収まるのを待って、ページをめくることにな...
594 views偏愛書棚18 November, 2020DX時代の資本主義、価値、そして幸せとは 「共鳴する未来」とても面白かった。慶應義塾大学医学部教授・宮田裕章氏の本。新型コロナウイルス感染症対策で厚生労働省とLINEと連携して全国調査を実施した学者、NHK「クローズアップ現代+」はじめメディアでよく見る銀髪の先生といった方が通...
633 views偏愛書棚21 October, 2020「誰」がトランプを大統領にしたのか? ケンブリッジ・アナリティカ元研究部長の”暴露本”結構、分厚い本だ。400ページにわたるノンフィクション。しかし、ひとたび本を開くと夢中で読み進めてしまう。 著者のクリストファー・ワイリーは1989年カナダ生まれのゲイ。2016年の米国大統領選でのトランプ陣営、あるいは...
605 views偏愛書棚12 April, 2020不条理で絶望的な日常を生きていくための3冊の本コロナ禍の先が見えない。外出を自粛し家に引きこもる日々。世界の経済システムがスローダウンしていく中での先行きの不安もつきまとう。 こんな時、なにぶん性格が暗いので、より悲惨な状況を本の中に見出そうとする。極限を生きた人た...
550 views偏愛書棚3 December, 2019「戦争広告代理店」から広報が4つのポイント「広報の仕事をするなら一度は読んだ方がいい」。この本を勧めてくれた人はそういった。 1990年代に起きたボスニア紛争。ソ連崩壊後、旧ユーゴスラビア連邦の国々が独立し、かつてその中枢であったボスニアでは、セルビア人・モスレ...
476 views偏愛書棚28 November, 2019「ゆっくり、いそげ」2年前、東京から鎌倉に引っ越してきてから「合理性ってなんだろう」と自問することが増えた。 朝採れたての旬の野菜しかない市場(だから冬にキュウリを買いに行っても買えない)。自家精米機を備えた、18時には閉まってしまう米屋。...
419 viewsColumn3 August, 2019「仕事ができる」とはなにか 家来Aと家来Bの物語家来A 「なんで家来Bばかり評価されるんですか? 僕もがんばってるのに!」 王様 「おけ。じゃあ、ちょっと裏庭見てきてくれる?」 (家来A、裏庭を見にいく) 王様 「めんどり、何羽いた?」 家来A 「」(見にいく)「5羽...
487 views偏愛書棚6 July, 2019「ニュータイプの時代」限界費用がゼロに近づく中で、スマホの普及によって生産手段が会社や工場から自宅に回帰する中で、従来の経営学が果たしてどこまで有効なのだろう? と感じていた。 企業というものが株主利益を生みだすためのツールであり、時価総額に...