自分の「もろさ」を直視するところから友情が生まれる 『FRIENDSHIP(フレンドシップ) 友情のためにすることは体にも心にもいい』24 August, 2024偏愛書棚145 views「友達なんかいらない」。いまほど大手を振ってこう言える時代もないんじゃないかと思う。一人でも生きていけるし楽しめる。「おひとりさま」市場は拡大する一方で、選択肢には事欠かない。 そんな中、『FRIENDSHIP(フレンド...Read More
\祝・文庫化/稲垣えみ子『魂の退社』16 June, 2024偏愛書棚560 views元・朝日新聞記者。「アフロ記者」という呼び方のほうが有名かもしれない。トレードマークのアフロヘア、電気をほとんど使わない独特のライフスタイルでも知られる稲垣えみ子氏の『魂の退社』を読んだのは、初版刊行(2016年)からず...Read More
『熟達論』 〜「遊」に始まり「空」に到達する〜1 October, 2023偏愛書棚448 views宮本武蔵が剣術の奥義をまとめたとされる「五輪の書」。為末大さんの「死ぬまでに現代版『五輪の書』を書きたい」という願いが、編集者との出会いによって実現したそう。 自身の経験に加え、著者が出会った一流アスリート、さらにiPS...Read More
サントリー宣伝部という”遊び場” 『やってみなはれ みとくんなはれ』31 January, 2023偏愛書棚468 views何年か前に薦められて買ったものの積読のままになっていた本を読んだ。 読んでいなかったのは、表紙のイメージのためか、てっきり対談本だと思いこんでいたからだが、そうではなく、山口瞳が書く創業者・鳥井信治郎、開高健が書く後継者...Read More
『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』24 September, 2022偏愛書棚496 viewsロシアのウクライナ侵攻から半年が過ぎた。 ロシアとはどのような国か。書店には解説書コーナーができているが、確実なのは、やはり歴史に学ぶことだと思う。 1945年8月9日、ソ連は日ソ中立条約を一方的に破棄して、当時の日本領...Read More
『マッキンゼーをつくった男 マービン・バウワー』14 September, 2022偏愛書棚517 views「産業をつくる」には、どうしたらいいのだろう。この本を手にしたのは、そんな疑問を持った時だった。 マービン・バウワーは、タイトルの通り、世界的な戦略コンサルティング・ファーム、マッキンゼーをつくった男。ただし創業者ではな...Read More
金融と通貨政策から見た日本近代史 『朝鮮銀行』29 April, 2022偏愛書棚473 viewsこの本、面白かった。副題に「ある円通貨圏の興亡」とある通り、明治42年に設立され、昭和20年、終戦とともに日本人の手から経営の離れた朝鮮銀行の経営を通じて、日清・日露戦争、満州事変、日中戦争、太平洋戦争まで、朝鮮半島と中...Read More
『怠惰への賛歌』(2) 建築と新しい「コモンズ」14 December, 2021偏愛書棚152 views前回、バートランド・ラッセルのエッセイ集『怠惰への賛歌』に収録されている表題作「怠惰への賛歌」を読んで、今こそ読まれるべき作品だと思ったけれども、同じ本の第3部に収録されている「建築と社会問題」もまた、現代にこそ読まれる...Read More
『怠惰への賛歌』(1) なぜ私たちは100年前の「8時間労働」に現代も囚われているのか9 December, 2021偏愛書棚143 views『怠惰への賛歌』は、ノーベル賞作家であるバートランド・ラッセルによる15篇から成るエッセイ集。 その冒頭に収録されている表題作「怠惰への賛歌」は、1932年(第二次世界大戦前、ドイツ総選挙でナチス党が圧勝した年)に書かれ...Read More
「Weの市民革命」 新たな時代のマーケティングの教科書4 May, 2021偏愛書棚930 views『Weの市民革命』というタイトルから、リベラルによる市民革命、デモや政治参加を想起する人もいるかもしれない。たしかにその側面もあるのだが、むしろ、これからの市場動向に関心のあるマーケターや、新しい資本主義というワードにソ...Read More